2008年12月5日金曜日

雨水再利用貯留タンクの選び方

 一般家庭の住居において雨水再利用を行う場合には、比較的汚染されにくい屋根面から雨を集め、貯留タンクに溜めるのが一般的な方法といえます。住宅のに降った雨水は、樋の内側を伝わってきますので、縦樋の途中に切れ目を入れることによって簡単に雨水を取り出すことができます。雨水を樋から取り出すためには、高価な市販品として雨水取水機器が販売されていますが、決してこうしたものを使う必要性は高くなく、単純に樋にノコギリで斜めに切れ込みを入れ、プラスティック板などを差し込むと、いとも簡単に雨水を取り出すことができます。あるいは、樋を途中で切断してそこにホース等をつないで雨水を取り込む方法もあります。

 雨水を生活用水に再利用をするためには、集めた雨水を貯留する一定規模の大きさを持った貯留タンクが必要になってきます。しかし、現在、市販されている雨水再利用貯留タンクはとても高価なものばかりです。雨水を貯留するために、ステンレスのタンクなどは何のために必要なのかと思ってしまいます。トイレの水までを雨水の再利用でまかなうのであれば、2トン程度の大きな雨水再利用貯留タンクが必要ですが、庭の散水や洗車程度に雨水を再利用するのであれば、何万円もするタンクなどは必要ありません。日曜大工ができる人なら、ホームセンターなどで100L程度の蓋付きの収納ケースが千円程度で売っているので、側面上部に穴を開けるだけで立派な雨水貯留タンクとして利用することができます。

 雨水再利用貯留タンクを選ぶ際の選定ポイントとしては、タンク設置後のアクシデントを防ぐため、下記の条件を満たすこののできる貯留タンクを選ぶ必要があります。
・藻の発生を防ぐため、日光を遮断できる貯留タンク
・ボウフラの発生を防ぐため、蓋が密閉できる貯留タンク
・ゴミ、ホコリ、虫などの混入が防止できる貯留タンク
・タンクの底にたまった沈殿物を除去できる貯留タンク

 雨水再利用貯留タンクを設置後、毎日快適に使い続けるためには、一定のメンテナンスが必要です。タンクのメンテナンスといっても簡単なことです。
・雨水貯留タンクのゴミを受けるフィルターなどは、定期的に清掃しましょう。
・年に1度は雨水貯留タンクの底に沈殿した泥を抜きましょう。収納ケースを雨水貯留タンクとして再利用している場合には、ホースの一方を泥の中に沈め、もう一方を外に出して、雨水貯留タンクの底よりも低い位置に置くと吸い出されます。
・時々、雨水貯留タンクに貯まった雨水の水質をチェックしましょう。